Break time in Milan












英語以外全て赤点

私は私立の付属中学だったので 高校には同級生ほぼ全員が揃う


その中のひとりの奴と高校も同じクラスになった


彼のことは同じ中学なので良くわかっているのだが 他から来た連中は当然だが彼を知らない


彼は英語の辞書を見ては「あーなるほど こういう意味だったのか」等とひとりブツブツ言っているものだから 知らない連中は「何か凄く頭の良さそうな奴だな」と思ったらしい


がしかし いざ新学期が始まるとすぐ正体がわかる


彼は英語以外は赤点ないし赤点に近い成績


結局彼は夏休み明けに退学した


私は彼とは中学時代から仲が良かった


以下中学時代の話だが


日曜は赤坂TBS前のケンタッキーや銀座のマクドナルドから歩行者天国で何の意味もなく時間をつぶしたり テレビやラジオの公開番組やコンサートや音楽会 プロレスやローラーゲーム観戦や映画鑑賞等々彼とは良く時間を共にした


彼が家に泊まりに来ることもよくあった


彼は背もあるが横幅もある 175/100キロ超えだ 


彼は泊まりに来る時は浴衣も持ってくる 彼は常に浴衣で寝ているのだ


泊まりに来ると彼はすぐ浴衣に着替える 


ある日ボーリングに行くことになったが また着替えるのが面倒だと浴衣姿でボーリングをする


それくらい体に似合わず天真爛漫なところがある


当時テレビでぎんざNOWという番組があった そこで素人コメディアン道場てのがあり 二人で出てみようかと考えたこともあったが その方面では厳しい学校だったのでそれは断念した





彼が当時から英語が好きなのは知っていた


ある日外国人と友達になったから会いに行こうと私は誘われた


彼は自分の英語力を試すために 金髪の若い男子に声かけしてそれがきっかけで友だちになったらしい


当時飯田橋には フランスからの帰国した日本人やフランス人の子供が通える私立高校内の仏学校があった


坂道を上がった校門前の小さな公園で彼等を待つ


それがきっかけでいろんな学生たちと知り合いになった


同い年の女子たちもみんな大人っぽい 


中学生当時から私は身長180あったが 同じくらい もしくは私より高いのではと思える女子もいた


その中の数人とは帰りよく喫茶店に寄ることもあった


私はあるひとりのフランス人女子と出かけることがあった


どこに行っても彼女に対する周囲の視線は私にもすぐ感じた 電車に乗れば彼女を上から下まで見るおじさんとかね


金髪の外国人が珍しい時代でもないのに 不思議というより不快に感じた


彼女は日本語も話せて字も上手かった


彼女との出会いは中学時代の良き思い出のひとつだ





彼は高校を中退してから相撲部屋に入る


中学時から相撲部だったしそれなりに強かったので期待はしていたのだが いざプロの世界に入れば厳しいもの


根性無しの彼は九州巡業にふんどし担ぎで参加したが 稽古の辛さに逃げ出し新幹線で東京へひとり逃げ帰ってきたそうだ


その後に彼は私がボクシングに夢中になっていた影響か?ボクサーを志すと当時二人の世界チャンプが所属していた名門ジムに出向いたそうだ


するとそこの会長が「お前 来るところ間違えてんじゃねえのかと」彼の体型を見て一喝 彼は「あのタレ目の野郎 バカにしやがって」と怒っていた


まぁ 本当に話題の尽きないユニークな奴だった


映画「グローイングアップ」シリーズの男三人組の中の太っちょの三枚目役のような奴だ


現在彼はどこでどうしているのか わからない


桜散策



今年の花見は女友達と千葉県の市川&船橋地域へ


彼女の都合で日曜に出かけたがやはり平日と違い人は多かった


天気は快晴で満開だったが混雑のせいか?気のせいか?桜に鮮やかで華やかな印象は感じなかったな


わざわざ花見に行くというのはここ数年のことだが


さすがに毎年恒例の世間が大騒ぎする桜にも飽きてきたのかもしれない


桜が綺麗に咲いたところで 


この異様な政治社会が変わるわけではないし 


異常とも思える従順な国民性が変わるわけでもない


桜は散り翌年には新たな花が咲くが


この国は… 


オダマキの花でも咲きまくるのでは


ちなみに オダマキの花言葉は「愚か」


他に「のろま」「偽善」の意味も有り





今回はかなり歩いたこともあり 散策後のビールは美味かった


もう十年以上ご無沙汰していた船橋の店へ行ったが 味も良しコスパの良さも変わらずだ


桜はもういいが この店にはまた行くつもりだ





変わらなくて良いものと 


変えなくてはいけないもの  


あるよねー